kawadoko
It’s already summer, and along the Kamo River (esp. between Sanjo and Matsubara, on the west bank of the river), restaurants built the seasonal wooden terrace over the misogi-gawa. I like looking at them, including when they build and dismatle, to see the scenery change to feel under the summer air you should be more open. But when you actually site on Kawadoko terrace, it’s not that fancy (for me). The best to enjoy Kawadoko is looking at them from the other side of the river or from the bridge.
川床の季節です。一店また一店と、禊側の上で川床の組み立て作業をしているのを見ると「ああ夏が来たなぁ」と(低血圧体質で夏は苦手なのに)なんだか嬉しくなる光景です。
朝のまだビニールシートをかぶった川床を見るのも、夕暮れ時の宴会やデート前ぽい人たちが集い始める川床を見るのも、好きです。多分、普通の飲食店や喫茶店には沈鬱な話やビジネスの険しい話をする人も資格試験の勉強をする人もいるけれど、季節限定の川床にはお花見同様、少なくとも見た限りは「楽しい」人しかいないからかもしれません。
お花見とはまた別の、ちょっと選民感のある浮かれた感じ。というのはお花見は屋外の公共エリアが一番だったりするので、「場所取り」の能力はあまり肩書きや収入に関係なく、お金はなくても時間のありあまっている学生の方が一等席で花見をすることが出来たりもするのに対し(たとえ「名桜」が会社や個人宅の敷地内にあっても、規模も知れているし、よそから見に来てくれる人がいなければ盛り上がらないので、花見というのはやはり「だれでも足を延ばせば見られるオープンスペースの桜」でなければならない気がします)、川床の場合はお金を払って「上がらさせて頂く」感じだからかな…
でも、自分が客になってみるとまた違う。
私は昔一度だけ川床でご飯を食べたことがありますが、でも、わくわくしていざ座ってみると「あれ?普通?」でした。当然ながら川床に座っているから川床がずらりと並ぶ風景は見えず、対岸の並木が見えるだけです。
テーブル間はどの店を見ても店内より詰め気味で、隣の店の音も聞こえるのでプライバシーは無し。そして重量・安全面からか、高級店でも川床だけは軽い・安い椅子とテーブルであることが多く、厨房から遠いので熱い物も冷たい物もぬるめ、虫も来るしと、アウトドアが苦手で自然を楽しむ風情も情緒も感性も低い真正オタクの私には、なかなかハードルの高い芸術空間でした。
この風景は団栗と松原の間くらいですが、今度はやっぱり川床の季節の(滋賀県民として、ヴォーリズ建築の)東華菜館を描きたいなと思います!