blog and news

22Nov2015

paris

100704Printempss
(2004/10/07 paris primtemps sketch)

praying for peace in paris, syria and all over the world…
などと書くのも私がプロフィール写真をトリコロールにするのもなんだかおこがましく、13日のパリのテロ以来、誰に何をどう言えばいいかも分からないままですが…。
まだ私がフランスの永住権を持ってるとか、フランス関係の仕事をしてるとかならともかく、今この上なく超ドメスティック――を通り越していつも家から半径5㎞以内で(しかも他人の事も社会の事も考えず自分優先で)生活している身で何を言っても偽善ぽい気がします。

でも一応ちょっとは(多分)普通に日本生まれ日本育ちの日本人女性として(?)私にも「パリ症候群」だった時期があり、なので、パリのテロに個人的にはかなりの衝撃を受けました。
このプランタン百貨店を描いた2004年秋‐冬はそのシンドロームの絶頂にあり、身は京都にありながら寝ても覚めても隙あらばパリのことを夢想していました。

なにをきっかけに「パ症」になったかと言えば、その年の9月に学会で短くパリに滞在し、それまでは「ヨーロッパってそんなにいいのかな。フランス行きがそこそこ意味あったのは遠藤周作の世代までではないの?」とか偉そうに思ったり、「ヨーロッパに渡航する時間とお金があったらアジアをまず見ないといけない」なんて斜に構えたりしていたのですが、パリに到着したその夜一瞬にして「!!!(言葉は要らない、説明は出来ない、ジャストフォーリンラブ)」という単純さ。

振り返ればその時の自分の、日本での立場とか環境とか年齢とか将来の見えなさとか、そういうプッシュ要因(っていうのかな)によるところが大きく、その10年前にパリに行っていたとしても「ふーん綺麗だね。旅行っていいね。はい、次!」だったかもとは思います。

ともかく、20代末の私はたった数日の滞在を終えて京都に戻ってからもパリ熱が冷めやらず、博論期日押し迫る現実逃避の意味もあり、仏語初心者コースに登録してしまったほど。香港で働き始めてからも結構長く「パ症」は続き、30代になっても「将来の夢:パリで画家」なんて思っていました(痛ッ)。

でも、ある時気づけば段々パリ熱は冷めており、「ヨーロッパ=たまに旅行にでも行けたらいいわ」になり、今は「アジア諸国行くのも、まぁ無理しなくていいか」となり、「ていうか空港まで行くので疲れる」し(と、香港と言うハブに住んでいたのにほとんど近隣諸国はもちろん中国にも旅行に行きませんでした)、いまや国内の中でも「京都駅から乗り換えなしで電車で行けるところ」が一番旅の満足度が高い。金沢・城崎・高山、最高です。

ついでに今は1-2泊が一番。パッキングアンパッキングも荷物運ぶのも楽だし、3日以上日常を離れるとなかなか絵に手先が戻って来ません。
多分、インスピレーションが溢れて描く人や才能豊かな人は別なんでしょうが、私は「毎日決まった時間にテーブルに向かって、気分が乗るときも乗らないときも、とにかく鉛筆を持ってそこからスタート」しないと何も始まらず何も仕上がらないコツコツ手描きパース作業系。

旅先でインスピレーション、というのもあるような無いような。既に京都の街角がとても綺麗で「あーここ今度描こう!」という場所が溜まっているので、これ以上外からの刺激は要らんから淡々と同じような日程が欲しいと思ってしまいます。

(余談ですが、飛行機って環境に優しくないんですね。燃料的にも大気汚染的にも。でも、原発タブーじゃないけど、「飛行機による大気汚染はそのへんの自動車排気ガスうんぬんどころじゃない」というのは守られるべき諸業界のためか、あまり語られないみたい。

なので以前「地球温暖化、環境破壊を考える」ためにかなり大規模な国際会議があり世界各国から人が一都市に集う・・・というニュースを見て、ちょっと驚きました。

欧州の人でたまに「日本はもっとゴミの分別もあれもこれもすべき!私の国ではね、エコのために」という話をする人がいますが、どうなんだろう。

日本人には西欧人ほど「夏休み=バカンス=遠出をしないと充実感を感じないような気がする=飛行機に乗る」という観念が無いような気もするので(私の両親やそのきょうだいを思い浮かべても、遠出をしなくても時間をすごせる・幸せを感じられる、ような)、

「ゴミの分別は多くの市町村においてそこまで細かくないが、ガラパゴス人口の増加もあり、飛行機に乗る回数マイル数は多くない」日本人の方が(原発などは置いておくとして)個人の行動においては随分エコなんではと思ったりもします。専門家ではない者の勝手な想像ですが。)

今はかなり「もう半径5㎞出なくていいわ」という気分なのですが、でも、10年前にパリ症候群だったこと、それは(以前住んだことのある)「アメリカやフィリピンと比較して」「安全で一人で行動できそうで、車も要らなさそうな」パリに住みたいと思ったのも確かです。なかなか「治安も良くて、車も本当に要らない」街って少ないですよね。パリも、世界中の街も早く安全になりますように。

Your Comment