new year in hong kong
happy new 2016 – peace!
i spent this short winter break in hong kong. it should be a “break” but somehow that never-sleeping energic city makes be feel like i cannot stop!
i had a chance to see the pawn in wanchai, one of my (and guess everyone’s) favourite historic buildings in hong kong. Tram, minubus, double-decker bus, red taxis, and endless flow of pedestrians makes the-pawn-scenery.
あけましておめでとうございます。平和な一年になりますように。
年末年始は香港に行って来ました。相変わらずノンストップで24-7でスモッギーな街でした。あそこに住んでいたなんて、ついでに働いていたなんて、青空の下(といっても日本中、放射能は飛び散っているらしいので、スモッグより絶対に良いかどうかまでは言いきれませんが)のんびりしている今、信じられない!
当時は「私は何もしていない。キャリアラダーも登れていないし、ほとんどの外国人は(白人金融エクスパットも東南アジア人ヘルパーも)自国より格段に儲かるからここに来ているわけだけど、私の場合はそうでもない。中国語も上達しない。香港・華僑研究をしているわけでもない。ここで何をしているんだろうか。私は空っぽだ」と悶々としていたけれど、アナタ、大丈夫、その前後の自分に比べたら十分頑張ってますよ、月収も文句言いなさんなと戒めたい(…ほどに今はさらに空っぽ感と赤貧感が…)。
香港について語る資格もなく(広東語を習得していない人は香港で偉そうにしてはいけないと思う、というのもあるし、ほとんど毎日を大陸中国側の新界沙田区、その中でもほんの一部でしか過ごしていないというのもあるし…ちなみにピークトラムに乗ったこともオーシャンパークに行ったこともなく、特に興味もない出無精さ)、「香港生活ってどうだった?」と聞かれるとあのローカル職場の文化を基準にしてかなり偏ったことを書いてしまいそうなので、
新年だし前向きに!香港の良いところを書こうと思います(きっとリアル在香港の日本人の友達は、驚いて下さっているはず。あのネガティブシンキングな山口さんが!そうです、SNSもやめたし、ちょっと努力しています)。
1.治安が良い
最初、夜かなり遅くに女子高生が一人で歩いているのを見て驚きました。町中でも、新界のちょっと人通りの少ないところでも。
2. 交通の便が良い
よく都市計画の本に「世界一」と評されています。しかも、物価は全般に高いのに(家賃なんて世界一)、交通費は安いです。私の中では「車を運転しないといけないところ=不便な田舎」なので本当にこの点は好きです。
3.医療サービスが良い
公立病院だと待ち時間が長かったりもしますが、でも日本の大病院だって一緒で(予約を入れていても軽く1-2時間待たされますよね…)、そう考えると、「先進国」なのに「お金持ちしか手術を受けられない」アメリカなどに比べ、安価・ほぼ無料で誰でも医療サービスを受けられると言うのは世界でも珍しいのではないでしょうか。
職場の歯科はとても良くてとても安かったので、欧米人教授などが(日ごろは母国のボーディングスクールなどに居る)息子や娘の一時香港滞在に合わせて予約を割り込ませるのには大変辟易し、(おっとストップ)
先日がん検診で、市の制度を使えるならと京都市内ではセレブ産婦人科とされるところに行って来ましたが、うーん、絶句しました(婦長さんに質問した際の対応とか言葉遣い等は100歩譲ってあの人がああだっただけ、と思うことにしても、あの衛生観念はやばいでしょう(逆に、友達のお見舞いに行った滋賀県の公立病院の方が安心出来た)。SARSを経験した香港では、新界の小さなクリニックでも、無料の保健所でも、ああいう不潔さは見たことはないかも…)。
でもその分、香港の医師の残業時間数(公立病院で平均100時間だったっけ。もともと週1.5日休み以下)や過労度も世界一とされるので、「サービスを受ける側」だけの見方かもしれません。
プリンス・オブ・ウェールズ病院(威爾斯親王医院)がうちの近所の公立病院(かつ私の職場の系列病院)だったのですが、カレッジ・アクティビティ(学部学科とは別に属している横割り?みたいな業務)で知り合ったそこの先生方によれば「今の状態は続けられない。超高齢化社会だし、値段を上げるか、門を狭くするしかないと思う」ということでしたが。
4.マジョリティが東アジア人
自分とルックスの似た人が人口の9割なので、町で普通に歩いていて気に留められることはありません。これはかなり気楽です!ついでにもし9トーンの難解な広東語を習得できれば、もはや日系香港人。
香港で長年キャリアウーマンをされている日本人のお姉さま方10名ほどと会食に行かせて頂いたのですが、私以外は皆「広東語and/or北京語が出来る/仕事でも使っている」ような人たちで、本当に自分が情けない…。その前後に会った日本人女性の友達も元クラスメートも元同僚の先生も皆そうです。あー色んな言い訳をして私はあの7年半何をしていたんだろ、(おっとストップ)
(反日のグループももちろんあるし、私も個人的に日本人であることを責めるメールや電話が職場に来て胃が痛くなることもありましたが(9月と12月に多い)、でも、全体的には親日の人が多いように思います。)
でもこれは裏を返すと、「ルックスがチャイニーズっぽくて、漢字・中文の読み書きも出来て、広東語の会話も出来る」ような日本人には「得」な状況ですが、例えば(香港で「差別されている」とされる、何世代も香港に居る)南アジア系の人などが「マジョリティ香港人」から「香港人」と認められることは(ちょっと中国語を頑張ったくらいでは)「まず無い」、ということだ…とも聞いたので、複雑な肌色問題です。
5.すべてが早い!
日本はまぁオンタイム、って感じですが、例えば配達などは予定していた時間より早く行っていいかと電話がかかって来たり、スーパーのレジの人もさっさかさっさかとても早く、香港に住んでたまに日本に帰国すると「なんですべて遅いんだ」「無駄な時間が」と思っていたものですが、今はまた日本時間に慣れたので、「うぉー香港、早い!」といちいち感動しました。
(ちなみに、フィリピンやフランスに住んでたまに日本に帰国すると「日本はなんでも早い!」と思っていました。)
でもこれも、私が単にサービスを受けるだけの側、旅行者・プータローだから「便利で良いわ」って思うだけで、そこで働く側になると、香港人と同じスピードを週休0日で求められるので、結構なストレスではあります。
同様に、フランスの大学で教えている日本人の先生が、「フランスのサービスにはほんとイライラするけど、自分が働く時もだらだらしてもミスしても期日に間に合わないままバカンスに突入しても文句いわれないから『とんとん』かな」と言っていました。
やっぱり、住むだけではなくて現地でローカルに働いてみてこそ良くも悪くも醍醐味を味わえるのかも。それも最初の2-3年は結局「お客さん」だからあまり分からず、5年目くらいにパッと色々見えてきて、7-8年目に壁があり(そこで私は大体ギブアップして次の引っ越しをします)、それを越えるとまた明るくなる…と、海外生活の長い方々からよく聞きます。
早いと言えば、諸々の「見切り発車」、電話での会話、エスカレーター、エレベーターや電車のドアの閉まるスピードなども日本より早く容赦ないので、怖いことも多々あり、(おっとストップ)
ちょっとぼんやりしていた最近、「渡航かー関空行くだけでもめんどくさい」とも思っていたのですが、「わざわざ、あのフルスピードでエネルギッシュな街を出て来たんだから、京都でしか描けない絵を頑張ろう」と思えました。京都で、またThe Pawnを描こうかなと思ったりしています。